大学の秋学期がそろそ始まります。私がキャリアデザイン講座を受け持つK大学は先週から授業が始まりました。
 初回は「キャリアとは?」「なぜキャリアデザインが必要か?」という話を、ドナルド・E・スーパーの理論と共に説明しました。

キャリアの語源はラテン語のCarrusで、そこから転じて「轍」という意味になりました。
 そこで、キャリアとは「今まで歩んできた道」であり「これから歩んでいく道」だと話しました。 大学生にとって、自分の人生を考える機会がなかったので、新鮮だったようです。

 ちなみに「轍」が読める学生は、大概クラスで1名程度。意味まで分かる学生はほぼ皆無です。
 「サザンの『希望の轍』って曲あるよね?」と聞いても、ぽか~ん。1990年の曲だから仕方がないか……。

《学生の感想》
◯キャリアデザインを考えるということはこれからの未来だけでなく、今まで生きてきた人生についても考える必要があると知った。

◯今まであまり就職や自分がしたいことについて考えてこなかったのでこの授業を通して自分を見つめ直し将来について考えていきたいと思いました。

◯先生の授業で今の自分がどう在るべきかがとても理解できた。現在自分の将来にすごく迷ってたけどそれに進もうと決意できて自分のライフステージをどう自分で彩るかは自分のデザイン次第だと思った。

◯今日の授業の中で、自分のお葬式でどんな風にいわれたいかという話をきいて、昔読んだ「7つの習慣」という本を思い出しました。「終わりから考える」ということはとても大切だなと感じました。
 また、今日が最後と考えるのは無理があるので、余命1年として考えるとイメージがつきやすくていいなと思いましたので、ぜひ実践したいと思います。

◯私たちがこれから生きる社会は終身雇用が約束されない世界を生きることになることを知った。いつどのようなことになっても対応できるようにキャリア形成ができるようにしていきたいです。先生の話が面白くて、とても集中して聞くことができました。

 15回の授業で学生の学びがどれだけ深まっていくのか、とても楽しみです。



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