たった一度の人生をよりよく生きるために、「どのような仕事に就くか」「どのような働き方をするのか」について学生と一緒に考えています。
日本型経営システムである「終身雇用」や「年功序列」が崩壊し、従来の「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」に変わってきていることを伝えました。
今の大学生は「一つの会社にずっと勤める」という意識はもっていないようです。
合わなければ別の会社に転職するという考えが強いようです。
ネット広告や電車の中吊り広告で、転職エージェントをよく見かけます。転職をすることで「キャリアアップ」したり、ハイクラス転職で給与が上がったりするイメージが植え付けられているように感じます。
終身雇用が崩壊しつつある時代において、1つの会社にキャリアを委ねるのではなく、自らキャリアを築くという考えは良いと思います。
もちろん、転職でさらに良い条件で働くことができている人もいます。しかし、そういう好条件の転職ができるためには、自分に「価値」がなければなりません。
これからの働き方として、「キャリアドリフト」と「キャリアデザイン」を繰り返していく働き方を紹介しました。
人生の転機においてキャリアを見直し(キャリアデザイン)、方向を決めたらその仕事に打ち込む(キャリアドリフト)というキャリアの築き方です。
しかし、大学生はこの考え方には消極的です。キャリアを見直す際に、「自分にスキルがない」「自分のアピールポイントがない」と思うようです。
「終身雇用はイヤ」「自分から次のキャリアを見付けるのも無理」
この矛盾から、今の若者は、「誰かがキャリア(仕事)を見つけてくれる」と考えているのではないかと、私は推察しました。
だからこそ、大学でキャリアを学ぶ必要があるのです。
コメントを残す