大学に行く意味とは

第一義的な目的は、時間とお金をかけて「学士」という学位を得るためではないでしょうか。この学位があれば、大卒一括採用枠で就職することが可能になります。

ちなみに大卒の平均生涯年収は2億4000万円、高卒が2億円と言われています。4000万円の差があるなら、やはり大学を出ていた方が有利ということになるでしょう。

しかし、この年収は全大卒の平均値であり、いわゆる「Fランク」と呼ばれる大学卒になると、生涯年収は1億8000万と少なく、高卒より低いことになります。もちろん大学を卒業し、正社員として働いた場合です。

さらに、学業のために働かなかった4年間の損失が800万円、大学の学費が400万円、高卒就職組より合計1200万円マイナスです。そして、奨学金を借りている場合、大学卒業と共に400万円近くの借金を背負うことになります。
この奨学金を返すのに実に20年近くかかる人もいます。

それだけのお金と時間をかけて、大学に行く意味はいったい何でしょうか。

「研究したいことがある」
「新たな知識を身に付けたい」
「将来の仕事のために学ぶ」

そういう学生はいいと思います。しかし、「なりたい仕事が見つからないから、とりあえず大学に行っておこう。」という学生は、一旦立ち止まり、将来を見通してみましょう。

そのために「キャリア教育」があるのです。自分のキャリアについて考え、漠然とでもいいので、「やりたいこと」「なりたいもの」を高校のうちに見つけておきたいものです。

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