好きなことを手放さない

江戸後期、狂歌の一大ブームをつくった『大田 南畝』
「いかに豊かに生きるか」を大切にして人生を全うした南畝の生き方は、人生100年時代の後半の生き方のヒントになるのではないでしょうか。

南畝は、浅間山の大噴火や大飢饉に見舞われた天明の時代の下級武士で、「徒(かち)」といわれる警備の仕事をしていました。

当時は仕事よりも武士の数が多く、仕事は三日に一度、数時間のワークシェアリングで収入は現代に換算すると「年収250~300万円」ほどでした。

そこで、下級武士の間で、寺子屋の運営、傘張り、朝顔の栽培など副業が流行。まさに現代にも通ずるところがあります。

しかし、幼い頃から文筆が得意だった南畝は、お金にならない「文芸」に夢中になっていました。
趣味で始めた「狂歌」が大ブームになりました。
狂歌の添削やスポンサー料で副収入を得られるようになったり、本を出版したりしました。

南畝が46歳のとき、有能な人材登用のために実施された「学問吟味」に首席で合格し、出世しました。
その後も、仕事と趣味に邁進した南畝は、70歳でも昇給をしたそうです。

「好きなことを手放さない」

今すぐに目が出たり、実益につながらなくても、好きだから続ける。
やがて花が咲き、収入となる。

人生の後半を生きる50代にとって、「好きなこと」「得意なこと」をやり続けることの大切さを教えられました。
現代においては、]

「好きなこと」×「得意なこと」

というように掛け合わせることで、その人にしかない「武器」になるのだと思います。

あなたの好きなことなんですか?
あなたの得意なことは何ですか?

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