高校生の就職活動のルール

高校生の就職活動は、大学生とは違い、一定のルールが定められています。

《高卒採用のルール》
①企業情報は原則として高校を経由して得る
②高校生は企業と直接連絡を取ることはできず、高校教諭から紹介を受ける形で情報を得る
③求人票は例年7月1日に公開される(それより前に高校生が当該年度の具体的な採用情報を知ることはできない)
④9月5日から応募が解禁になる。原則として「1人1社制」となっている。
⑤10月1日以降の2次募集では、複数社の応募・推薦が可能となる
⑥原則、内定を辞退することはできない

このようなルールがあることで、企業は確実に高校生を採用でき、高校は確実に学生を就職させることができます。

求人には「公開求人」「指定校求人」があります。
「指定校求人」は、採用する学校を絞って企業が学校に求人票を送るものです。
確実ではありませんが、「おたくの学校から何人採用します」といった感じです。

一人1社制にはデメリットもあります。

大学生とは異なり、他社と比較して企業を選ぶことができません。また、7月の求人が公開されても、高校生がすぐに見ることができず、一覧表になったものを見て、その中から短期間に選ぶというのが現実です。

学生一人ひとりの特性ややりたいこと、将来の姿といったキャリアビジョンを描かせて職業選択させるというより、「指定校推薦」の枠を継続させたいので、就職希望者をその枠に当て込むという感じが否めません。
 
そこで起きるのが、ミスマッチによる早期離職です。(つづく)

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