日本の平均寿命は年々伸びており、2019年の統計では、男性は81.41歳、女性は87.45歳です。
一方、企業の60歳定年が努力義務(高年齢者雇用安定法の施行)になった1986年は男性の平均寿命は75歳でした。
会社人生が終わり、孫を可愛がったり、好きなところに旅をしたりして老後を楽しんでいたら、15年で天寿を全うできたわけです。この人生は「富士山型1山人生」と言えます。
この時代は「定年後、どう生きるか」
そんなことはあまり考えなくてもよかった時代でした。
とにかく、長い会社人生を終え、ゆっくり過ごしていれば老いていくことができたのですから。
しかし、これからは人生100年時代と言われています。
65歳でリタイアした後、まだ35年も生き抜く必要があるのです。1つの人生だけでは時間が余り過ぎるのです。
そこで、いくつもの人生を渡り歩く「八ヶ岳連峰型人生」を歩まなくてはなりません。
もう少しイメージしやすく説明すると、「複線型の人生」を歩むということです。1山越えてから次の山に登るのではなく、山を越えたら次の山に渡る感じです。
そのためには、40代、50代のうちからいくつもの山の裾野を作っておく必要があります。
そこで、会社以外の複数のコミュニティーに参加し、いくつもの顔をもつことをお勧めします。
①スポーツチームや趣味の同好会に入る
以前やっていたこと、もともと興味のあることは始めやすいです。
物置から野球のグローブを出してきたり、昔集めていた切手帳を開いてみたりするのもいいでしょう。
②新しいことに挑戦する
今までの経験と全く違うジャンルに飛び込んでみるのも楽しいです。初心者になって若い世代から学ぶこともいい刺激になります。
③地域活動に参加する
地域のコミュニティは「いざ」というときに大切なものです。
町内会や子供会などの役員になって活動してみると、地域の良さを再認識することができます。
④PTAの役員になる
お子さんが在学中であれば、PTA活動に取り組んでみるのもいいでしょう。
学校や教育を知ることができますし、なかなかなり手がいないので感謝されること間違いなしです。
これらの活動を始めるためには、会社中心の考えから、プライベートを重視する考えにシフトする必要があります。
いきなりシフトチェンジするのは難しいので、退社後の時間の使い方を少しずつ自分のために使うようにしていきましょう。
リタイア後、どこにも所属していない孤独感を感じないためにも、そして、やりたいことができる豊かな人生を歩むためにも、50代のうちに行動を起こしましょう。
あなたはいくつのコミュニティに所属していますか?
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